年末需要期向けにバタ 一20001を追加輸入 は値上げで一段高、需要は弱基調続く

摘要

農水省は8月3日にバター2000 tの追加輸入を 発表、これを受けて農畜産業振興機構は同21日に SBS (売貫同時契約）方式による入札を実施した。 前年度に続き、バターの需給は逼迫傾向が予想さ れたことから、2月にSBS方式で前倒し輸入を 実施したのを手始めに、これまでカレントァクセ ス枠を使って約7500 tを輸入手当てし、5月以降 順次売渡を実施、SBS分を含めて6月末までに 3178 tが市場に投入された。しかし、日本酪農乳 業協会の平成24年度上期牛乳乳製品需給見通しで は、「国産バターは依然として厳しい需給状況に あることに留意が必要」と指摘するなど、年末需 要期に向けての供給不安感が拭えない。こうした 状況を踏まえ「年末需要期に向けて安定的な供給 を確保する観点から」追加輸入の実施を判断した。