自給飼料の生産とTMRセンター運営グループ一家族経営を基本とした分業化、共同化による新たな生産システム構築一

摘要

TMRセンターの(有)中島デーリイ、サポー トのある中島地区は大樹町南東部に位置し、 海岸線に近いため夏場の気候は冷涼で、採草 以外の農作物には不向きな土地柄にある。個々の牧場は比較的大きな経営面積を持つ ているものの、労働力や施設、機械の不足が 共通した課題となっていた。特にサイレージの貯蔵は、バンカーサイロの整備が遅れていたために、大型自走ハーべ スターによる収穫体系に移行した後も、夕 ヮーサイロが中心で、調製作業に多くの時間 を要していた。そのため、安定した良質粗飼 料の確保が難しく 、飼料給与作業にも過大な時間と労力を費やしていた。そこで、これらの諸課題を克服するため、 土地基盤に見合った生産レベルの実現を図り、家族経営を基本とした分業化、共同化に よる新たな生産システムの構築を目指して、平成15年にデーリイ、サポートなる組織を設 立することにした。