県外にアンテナショップを開設、ブランド化推進と農家所得アップにつなぐ -日本最古の蔓牛（つるうし）をルーツとする「千屋牛」の取り組み-

摘要

岡山県のJA阿新（あしh）を代表する特 産品は、巨峰とカノンホールマスカットをか け合わせた種なしぶどう「ニューピオーネ」 と「桃太郎トマト」、そして黒毛和牛の「千 屋牛（ちゃぎゆう）」。これらの農畜産物の販 売は地産地消を原則として地元のJA店舗な どで販売している力s、県外の兵庫県宝塚市に 2店舗のアンテナショップ(写真1)を開設し、 順調に売り上げを伸ばしている。それにより、 「千屋牛」の全国ブランド化に向けたPR効果 をあげるとともに、農家所得の増収、ひいて は生産意欲の高揚にもつながっていると認識 している。単協による牛肉ブランド化推進の 事例としてJA阿新の取り組みを報告する。JA阿新管内は、岡山県北西部に位置し、 北は鳥取県に西は広島県の県境に接している。