鶏の卵殻色に関する研究（18)in vitro実験によるァロウ力ナ交雑鶏の卵殻腺部における ビリベルジン合成に関する研究

摘要

ァロウカナ種は，南米チリ北部に位置するアラウカ地方原産の鶏であり，淡い青緑色の卵を産むという特徴があるu5)。ァロウカナ鶏の純粋種は，年間150個ほどの産卵数であったため， わが国への導入にあたっては白色レグホーン種やロー ド'アイランド.レツド種などとの交雑種が， コマーシャル鶏として作出された。ァロウカナ交雑種の産卵鶏の卵殻における主要な色素 は，ピリベルジン（Biliverdin,以下，Bvと略記）であり，それよりも量的にやや少ないプロト ポルフィリンIX (Protoporphyrin K,以下，PPと略記）が含まれていることが知られている。 そのため，ァロウカナ交雑鶏の産む鶏卵の卵殻色も，純粋種と同様に淡い青緑色を呈している。