今冬も韓国で高度病原性鳥ィンフルェンザ発生すでに殺処分20万羽！平昌オリンピック大丈夫？

摘要

本誌が出てからまもなく， 4年に一度のビッグイベントである冬のオリンピックが，韓国の 平昌で行われる。金メダル候補の羽生結弦氏，高梨沙羅氏，小平奈緒氏らと共に参加者には是 非とも頑張ってもらいたいものである。しかしながら，政治問題や核問題といった問題が山積みであるせいカゝ，直前にもかかわらず， これほど盛り上がつていないオリンピックも珍しかろう。それこそ参加をボイコットした1980 年のモスクワオリンピックの方が，『（金メダル候補であった）レスリングの高田裕司氏や柔道 の山下泰裕氏らの無念さやいかに』と，今より日常会話でも話題にのぼっていたと記憶する。不況なオリンピックをよそ目に，盛り上がりつつあるのが数年前からもはや毎年の風物詩と 化した高度病原性鳥ィンフルェンザ（HPAI — H5N6)である。一見オリンピックとは直接関係な いように思えるかも知れないが，海外からの観光客や国内の観戦者が大移動するため，防疫面において非常に危険な状況であるといえる。現に聖火ランナーが感染地域を避けるために，当 初のコースを変更して走っているほどだ。他に韓国名物のフライドチキンやチーズタッカルビ， 参鶏湯といった鶏肉や卵を使用した料理は，選手や観光客向けの食事としても提供されること だろう。今のところ韓国で発生しているHPAIウィルスの中にヒトに感染するような変異は認 められていないが，韓国に滞在することでHPAIウィルスを身にまとって，日本へ帰国または 観光に来る外国人がいないとも限らない。できるだけ空港や港での水際で食い止めたいが，万がーの不測の事態にも備えて，大いに注意喚起しておきたい。