アメリカの鶏肉流通形態の変化とブロイラー会社の現状

摘要

第二次世界大戦後，新しいプロテイン'インダス トリ一とじて急成長を遂げたアメリカのプロイラー産業は，今や年間90億羽を生産する世界最大 のプロテイン（食肉）産業となったが，増加したの はブロイラーの生産羽数（1945年の3億6千万羽か ら25倍増)だけではなく，1羽当たりの平均出荷生 体重も1945年の1.37kgから今日の2. 55kgへ2倍 近くに増大じている。WATT社のPoultry USA, 2011年2月号のTOP POULTRY COMPANIESを見ると，ブロイラーの平 均出荷生体重が最も大きかったのは，ノースカロラ イナ州のケース社（Case Foods, Inc.)で，この会社は年間9， 250万羽を生産.処理加工した（2010年） が，そのブロイラーの平均生体重は8.25ポンド(3.75kg)だった。因みにこの会社は処理したプロ イラ一の45%をフードサービス（外食,中食）へ， 30%を加工食品製造に，10%を公共用，10%を輸出 に仕向けていて，スーパー等小売店への仕向けは 5%に過ぎない。