東北大学農学部家畜繁殖学講座でのプロスタグランジンの家畜への応用 一その事始めと発展への回顧一

摘要

私は東北大学の農芸化学科を学部，修士を経て，1965年4月から同学の畜産学科家畜繁殖学講座 (現動物生殖科，究室）の博士課程に転入してきた。 その当時の講座主任は竹内三郎教授で助教授に 清水寛一先生（元筑波大学教授），助手に菅原七郎 先生（元東北大学教授)，豊田裕先生（元北里大， 東大，帯広畜産大学教授）という，今思えば，そう そうたるスタッフがおられた。私自身は，今では 考えられないが，これまで学部，修士課程で教授の 病気や転出などで教授不在の時期が極端に長ぐ， 殆ど教官の指導を受けることがなく，ほぼ一人，. 自己流で仕事をやってきた。ここで初めてフル スタッフのもとで研究ができることになり，また， 初めてラットの飼育管理を豊田先生や技官の三浦 さhに教わった。竹内先生は上品なリベラリストで， また，お酒を好み，食通でもあり，スタッフや学生 を色々な飲み屋や食べ物屋へ連れて行つて下さつた。