自然の中で生き生き育つ「富士あさぎり高原放牧豚歯音一遊休草地利用の放牧で，畜産の新しい生産販売スタイル確立を目指す一

摘要

1996年8月より，富士朝霧高原での「有機の里づくり」の一環として始まった放牧豚事業（富士あさぎり高原放牧豚松沢牧場）も，今年で10年目を迎える。 筆者は当初からこの「放牧豚事業」に関わり，現在もマーケテイング担当として，放牧豚生産と独自の販売スタイルの確立と継続発展を模索している。 10年の歳月を経る中でさまざまな問題に遭遇し，幾多の苦い体験をし，喜びとも出会った。 また，放牧豚の販売を通じて，環境，食，家畜に対する消費者の意識や関心が変化してゆく様子も間近に見てきた。