チャイナリスクその1 －頼りない日本政府の対応と中国で製造された輸出用アブナイ食品－

摘要

07年12月に起きた中国の河北省天洋食品製造の毒ギョーザ事件は，中国側捜査の内容が日本の警察当局の度重なる請求にもかかわらず一切開示されず，真相解明に何の進展も見られないままに，北京五輪開催を最優先する媚中福田首相のお友達外交により終結した。　一番煮え湯を飲まされたのが日本の被害者と警察庁長官であろう。なにせこの殺人未遂事件を解決しようにも，わが国の行政トップである内閣総理大臣が「中国政府の目線でしか物を見ず，常にへつびり腰で，何も文句を言えないのだから！」。たしかに現時点で日本と中国の貿易取引高が米国を追い抜いて第1の相手国であることは事実だが，だからと言って，「自国民の生命にもかかわる重大な食の安全問題より，北京五輪を控えた中国への外交的配慮が先である」と妄言を吐くのはいかがなものか。言行不一致も甚だしく08年8月2日の福田改造内閣が「生活重視」「国民の目線」を強調した「安心実現内閣」を名乗るとは言語道断！さらに国民の歓心を買おうと，あたかも消費者行政を重視しているかのように野田消費者行政担当大臣を任命したが，予算権限の無い大臣なhて形だけ，名前だけでまったく意味がない。事実，無責任にも安心実現が伴わないうちに「私は自分自身（日本国）を客観的に（中国目線で）見ることができるhです。（主観的な）貴方（日本国民の目線）とはちがうhです」という有名な捨て台詞と共に退場していった。