小アラル.シルダリア川流域における上下流問の利水競合と調整－ソ連崩壊後の水問題

摘要

はじめに - アラル準は2つの流入河川（シルダリア塑アムダリア）を持ち、かつては世界第4位の水面積を誇る内陸湖であった。 旧ソ連邦は1960年代より、その2流入河川の中.下流域に広がる広大な乾燥した平原（沙漠）を緑にするという「自然大改造討画」の名のもとに、大規模な港漑農地開発を進めてきた。 潅漑面積は、1960年の約450万haから1980年にはほぼ700万haへと大幅な伸びを示した。 この間に、人口は1，400万人から2，700万人へ、取水量は年64．7km3から120km3（90％以上は農業用）へとそれぞれほぼ倍増している。 1999年にはこの地域の潅漑農地面積は、790万haに達し、取水量は年110－117km3の範囲で変動している。