希土類-鉄時代の到来

摘要

私が初めて永久磁石材料に触ったのは1986年のことですが,月日が経つのは早いもので,今ではその道33年のベテランとなってしまいました.この間.種々の希土類永久磁石材料の研究開発を経験しました.具体的な研究開発テーマを順番に並べると,Nd-Fe-B系異方性焼結磁石, Sm-Fe-N系異方性ボンド磁石,Nd-Fe-B系等方性ボンド磁石,Nd-Fe-B系異方性熱間加工リング磁石.Nd-Fe-B系異方性ボンド磁石.Sm-Fe-N系等方性ボンド磁石, Nd-Fe-B系異方性熱間加工板形状磁石,およびNd-Fe-B系異方性PLP (Press-less Process)焼結磁石となり,実用化されているほとhどの希土類-鉄系永久磁石材料に携わったことになります.上記テーマにおいて開発がうまくいき製品化できたものもあれば.逆に製品化断念に至ったものもありますが.いずれの場合も自分にとっては貴重な経験となりました.仕事柄国内外における学界,産業界との付き合いが多く,33年間でおそらく 3千人を超える多くの方々と知り合えたのも大きな財産です.