相場上昇で「レアメタル」の伸びが突出評価総額は4割増の661億円，「貴金属」も伸長

摘要

使用済触媒資源化協会（会員35杜。 市村光志会長＝エヌ·イーケムキャット 常勤顧問）はこのほど，同協会会員による2005年度（2005年4月～06年3月。 05年度時点での会員数は34社）の資源化実績をまとめた。 それによると，資源化評価総額は前年に引き続き国際相場の上昇傾向を反映して661億円，前年度比43％の大幅増となり，02年度（708億円）に次ぐ高水準を示した。これは同協会の5部会（貴金属，Ni-Co，Mo-V-W，アルミナ他，および使用済触媒以外から回収したレアメタル）に所属する各メンバー企業が回収した資源をメタル純分に換算し，それに当該年度の平均単価を掛けて資源化評価額としている。 国内全体をカバーしたものではないが，地球環境保全，金属資源の安定確保の観点からリサイクルの重要性が高まっている折から，同協会の統計は金属再資源化のトレンドを表す1つの動きとして注目される。