東南アジア向けIT関連市場も拡大へ相場は前半6～9ドル／lb後半は8～11ドル予想

摘要

スーパーアロイ，小型2次電池,永久磁石などに使われるコバルトの今年前半の相場は，99?3％品が1b当り6．0～9．0ドルと低水準で推移すると業界ではみている。 コバルト相場は99．3％品が99年6月の20ドルをピけクに下げ基調にあり，昨年11月末の同6．25～6．75ドルをボトムに年明け後は7．10～7．50ドル（1月14日，メタルブレティン誌，LMB）で推移している。 また99．8％品は昨12月末の6．80～7，40ドルから今年1月中旬は7，50～7．80ドル（同，LMB）に若干戻している。一方，WMCのウェブサイトでの99．8％品価格は1月3日に8．50ドルと高値をつけたが，17日は7．50ドルになっている。 99．8％品のコバルト相場はWMCとLMBをミックスしたものが指標になっている。WMCの荒っぽい値付けに左右される展開は今年も継続すると見込まれる。 しかし，今年上期は需要が低迷すると見込まれるが，高純度品，低純度品とも8ドル／1bを大きく割り込み，長期にわたってその相場が継続することば考えにくい。 今年後半からIT関連需要の回復，ハイブリッド白動車（HEV）の需要増に伴って下期は若干相場が上昇し，「7～9月ほ99．3％品が8～10ドル，99．8％品が9～11ドル，10～12月が99．3％品9～11ドル,99.8％品10～12ドル」と三井物産では予想している。