チタン酸リチウム使い燃料のトリチウムを製造

摘要

未来の発電技術，核融合発電の開発がITER（国際熱核融合実験炉）計画を進める7極（ヨーロッパ，日本，アメリカなど）を中心に行われているが，仮に実用化できればレアメタルの新規用途も複数生み出すことになりそうだ。例えば発電燃料のトリチウム（三重水素。水素の放射性同位体）製造には，チタン酸リチウム（Li2TiO3）が使われる期待がある。また核融合炉内で発生させたプラズマの制御に超伝導磁石も多く使う。磁石材料として採用が期待される超伝導線材は，今のところ製品化実績の豊富なこオブーチタン系（Nb－Ti），ニオブ3スズ系（Nb3Sn）となっているが，将来的にはニオブ3アルミ系（Nb3Al），希土類系（REBa2Cu3Ox。REは希土類）が急台頭する可能性もある。