鉱石価格が豪·DRCの供給障害で高騰--来春まで値上りの見方強い一万解決に向けた動きも

摘要

タンタル(Ta)は,全体の5割を占めるコンデンサ需要が今年初めから急回復した一方で，世界の鉱石生産能力の半分以よが停止する状況に陥り，供給不安が高まっでいる。世界供給の3～4割を占めてきたオーストラリアGlobal Advanced Metals社(GAM。Talison Mineralsが今年10月にTa専門企業として設立)が08年兼から鉱山の操業を停止しているうえ，コンゴ民主共和国（DRC）の鉱石は国際的な規制が強まり，DROや周辺国の鉱石が取引されなくなっている。このため，鉱石の供給不足·高騰を受け,中国の粉末·ワイヤーメーカーは供給量を絞り販売価格を大幅に値上げ, アメリカやヨーロッパの粉末メーカーも値よ断こ追随。一方，Taコンデンサメーカーは，セラミックコソデンサなどとの競合により製品の大幅な値土げが難しく，苦境に立たされている。今後は，「鉱石価格の暴騰によってコンデンサ市場が縮小した後，鉱石が暴落」と第3次バブルとの悲観的な見方も根強いが，「来春までにオーストラリアやDRCの問題が解決する」との希望的な観測も一部に出る。