市場好調と相場高騰が重なり盛り返し

摘要

使用済触媒資源化協会（会員33社。 鶴岡 武会長＝アジア物性材料社長）がこのほど発表した2004年度（2004年4月～05年3月）の資源化実績は,総額で461億円,前年度比23％増加した。 この実績は同協会の5部会（貴金属,Ni-Co，Mo-V-W,レアメタル，アルミナ他）が約30年にわたり調査集計を続けているもので，国内全体を網羅したものではないが有価金属の資源化トレンドを如実に表している。 前年度は全体の80％を占める貴金属がPd，Rhといった一部白金族市況低迷の影響で半減したが，04年度は各部会とも石油化学，自動車，電子工業など関連市場の好景気と国際相場高騰を背景に再び盛り返しをみせた。 05年度は鉄鋼，化学工業での生産好調をはじめ,重金属やインジウムなどの副産金属，貴金属とも記録的な相場高騰を演じていることから資源化額は大幅続伸が見込まれる。