ビスマス系相変化記録膜「BCM記録膜」を開発BiGeTeを採用，高速記録とデ一夕保存性を両立

摘要

日立マクセルは，DVD－RAMの16倍速記録や青色レーザー対応光ディスクの高速記録に応用可能なビスマス系相変化記録膜（BCM記録膜）の開発に成功した。 現在光ディスク市場は，急速に拡大しており，特に本格的な成長期にあるDVDは追記型，書換型とも高速記録に向けた開発が進められている。 また，「ブルーレイ」ディスクやHD DVDなど次世代青色レーザー対応光ディスクは大容量のため必然的に高速記録が求められている。 しかし，これまでの書換型の相変化記録膜では，組成や組み合わせで，DVD－RAMの16倍速記録など高速記録に対応することは極めて難しかった。 今回開発したビスマス·テルル系合金をベースとしたBCM相変化記録膜（BCM：Bismuth Coupling Material記録膜）は，従来のアンチモン·テルル系合金をベースにした相変化記録膜の問題を解決し，高速記録対応のDVD－RAMや青色レーザー対応光ディスクなどの記録膜に応用できる。