堆積履歴が幌延地域に分布する珪質岩の力学的特性や微視胎構造変化に及ぼす影響

摘要

わが国の地盤は，主として火成岩などから構成された結晶質岩系の岩盤や土や砂などが長期間圧密等を受け膠結した堆積岩系の岩盤で構成されている。このうち，新第三紀や第四紀など，比較的年代が若く，強度が低い堆積岩もわが国には広く分布している。このような地盤を対象に高レベル放射性廃棄物の地層処分場に代表される様な地下構造物（この構造物は法令上地下300m以深に展開されることになっている）の建設を行う場合，地盤の損傷とそれに伴う変形が少なからず生じることが予想される。