新たな出会いの場を造る部品メーカーから見た学生フォーミュラ

摘要

若年人口の減少を背景に企業の採用活動に拍車がかかるなか、自動車技術会が開催する「全日本学生フォーミュラ大会」に、自動車部品メーカーをはじめとする企業の関心が高まっている。9月6日から10日まで静岡県の小笠山運動公園で開かれた第14 回大会には昨年を15社も上回る66社が企業ブースを出展した。自社製品の展示などを通じて企業の認知度向上を図るのが狙いだ。企業の出展ブースは今回、台風の影響もあって9、10日の2日間（本来は8日からの3日間）となったものの、全国から集まった大会出場大学の学生でにぎわった。何もないところからレーシングカーを創りあげる大会とあって、学生等の部品への関心は高く、足回りはエンジン分などそれぞれの担当によって気になる部分や技術的な疑問などを出展者に尋ねる場面もオーク、企業と学生の出会いの場だけでない、ものづくりに携わる仲間としてのコミュニケーションが目立つのも特徴だ。