はたらくくるまのスケッチブック（27）日本型のキャンピングトラック

摘要

都会にいると気づかないが，最近の観光地で目立ってきたのがキャンピング用のボデーを架装したトラックである。特にスケールが大きい自然が魅力の北海道では，もともと地元の交通量が少ないだけに，全国各地からやってくるキャンピングトラックがよく目立つ。ベース車は1～2トン積のキャブオーバーが中心で，中には軽トラックに架装されたものもある。レンタカーもあるが，この種の車は休暇に需要が集中するから需給バランスの上では保有しにくい車種かもしれない。見かける車両も多くは自家用車である。家族やグループで好きなルートをマイペースで巡れるのだから楽しいし，ホテル代もかからないから経済的でもある。かつてはオートキャンプ場が利用されていたが，昨今の人気は「道の駅」。トイレもあるし照明もある。水の調達もできるから，快適な車中泊が続けられる。