層剥離したリン酸ジルコニウムヒドロゲルの pH応答性薬物キャリアとしての利用

摘要

近年の医薬品開発において，医薬品成分自身の有効性の向上はもちろhのこと，医薬品成分を必要な箇所（患部）に必要な時間，必要量だけを届けることにより治療効果を向上させる取り組みが重要視されている。これはドラッグデリバリーシス テム（以下，DDSとする）と呼ばれ，これまでの医薬品にさらなる付加価値を与えるものとして期待されている。DDS技術は，放出制御型（コントロールドリリース），標的指向型（ターゲティング）， 吸収改善の3つに大別でき，がh治療薬の発展とともに進歩してきた。