米政策改革の理念と消費サイドからみた改革

摘要

本誌一二月号でご紹介したとおり、わが国の米及び水田農業をめぐつては、米の消費が減少し、価格の低迷とあいまって稲作農家の収入が減少するとともに、生産調整の拡大に対する限界感、不公平感が増大するなどまさに閉塞状況に立ち至っています。 このような状況を受け、農林水産省では昨年一二月に「米政策改革大綱」（以下「大綱」という。 ）を決定し、水田農業政策、米政策の転換を図るこ七としました。今月号では、今回の改革全体に流れる考え方、特徴を御紹介するとともに、特に消費者の皆さんからみた改革について御説明したいと思います。