明日を担う若い力プロとしてより良質なレンコンを 作り续けたい「株式会社れんこん三兄弟」

摘要

レンコンの生産量日本一を誇る茨城県。そのほとんどが 霞ケ浦と北浦の沿岸で生産されている。霞ケ浦の南に位置する稲敷市で、レンコン栽培を行っているのが宮本貴夫さん(34歳）、昌治さん(33歳）、昭良さん(32歳）の3兄弟だ。種レンコンを育てる種田を含めて7ヘクタールの蓮田で、 年間80-100トンものレンコンを生産している。学校を卒業後、それぞれ別の仕事に就いていた3人が 父親の後を継ぎ、就農したのは10年前になる。 「農家の息子たちは家業を継ぐもの、という旧来の考えに 反発していた時期もありました。就職してみたら、自分たち を育ててくれた農業が、世間からは辛いとか大変だとか思 われている。両親の働いている姿は辛そうじゃなかったし、 世間の持つ農業のイメージって変じやないか。3人一緒に 農業に飛びこんだら、兄弟ならではの強みを発揮して、なに か変えられるんじやないか。そんな思いを兄弟で話し合って、 それぞれ仕事を辞め就農することにしました」と貴夫さん。始めの3年間は父親からレンコン栽培を学び、5年目に は両親は稲作中心に、3兄弟はレンコン栽培に専念し、経 理もそれぞれ分けることにした。2年前には法人化して社員 やパートの採用もしている。