農産物流通における情報ネットワーク化

摘要

近年の情報化によって生じている急激な変化を、「第三次産業革命」と表現する人もいます。 コンピュータ技術の急速な発展が、多くの分野で生産から流通、消費にいたる産業の仕観みを大きく変えつつあるからです。単に「作ったものを売る」時代から「売れるものを作る」時代へ、というだけではなく、「見込での生産」から「受注での生産」へという、より根本的な転換が生じ、それが「消費者主権」をよりよく実現する経済の仕組みと考えられています。 流通は「生産起点型流通」から「消費起点型流通」に移行することで、この仕組のなかで要となる役割を果たすということになります。