地域社会、流通、消費、担い手と共に歩む経営体めざして

摘要

農事組合法人サカタニ農産は、米を中心とする土地利用型作物に係る農作業の全てについて、様々な事情から耕作できない地域の農家に替って請負い、生産代行することを主たる業務としています。その規模は二〇〇二年の場合で二五七鈴。 このうちの一八七鈴には米が作付けられ、残る耕地では麦、大豆等が生産されました。 全面受託と呼ばれるこうした請負契約では、水稲の育苗から水田の代掻き、さらには田植え、稲刈りに至るまでの作業全部がサカタニ農産によって行われます。 これに対して部分受託という方法もあります。 田植えや稲刈りでは作業時期が限定され、また短期間で集中的に行うことが要求されます。 そこでこうした作業についてのみサカタニ農産に委託し、生育途中における栽培、管理については水田の所有者自身で行うという方法です。 サカタニ農産では昨年延べ面積に換算して六〇に及ぶ部分作業を受託し、幼苗も販売しています。