ァカツキシロカゲロウEphoron eophilumの羽化時季と 羽ィ匕時間に関する調査研究（カゲロウ目：シロイロカゲロウ科)

摘要

ァカツキシロカゲロゥEphoron eophilum Ishiwata (図1)は1996年にシロイロカゲロウ科 PolymitarcyidaeシロイロカゲロウEphoron ，禺の耕 種として記載された日本最大級の大型カゲpゥ種である.学名（種小名）の"eophilum"がギリシャ語で 「明け方（曙)」を意味する"eos"と「好むこと」を 意味する"phiko"に由来するように，日の出前の時 間帯に羽化をし，日の出頃には寿命を終えて姿を消し てしまうカゲロウであるため，大型で市街地近くに棲 息する割に認知が遅れたと考えられる.また，幼生が棲息するハビタットも力ゲロウ類においては特異的で， これまで知られている限りのハビタットのほとhどは 本邦における大型河川の下流域にあたり，水深が深く ， 粘土質であるような河床にu字型の巣穴を掘り，その 中に棲むため，通常実施されるような底生動物調査などで採取されることもほとhどないため，分布情報は もちろhのこと，生態などに関しても詳細な調査を実 施し難く，情報を得難い種であると言える.