一般セーフガード（緊急輸入制限）の暫定措置発動について

摘要

セーフガードには、「特別セーフガード」と「一般セーフガード」があります。 「特別セーフガード」は、ウルグアイラウンドで合意した関税化品目を対象として、輸入基準数量を超える輸入の増大や発動基準価格を下回る価格での輸入が行われる場合、り自動的に関税を引上げることができる措置です。 「一般セーフガード」　 については、本誌一月号の三般セーフガードの発動手続と最近の動き」で詳しく紹介していますが、「一般セーフガード」とは、農林水産物を含む全品目を対象として特定の輸入品が急増することに伴う国内産業への重大な損害を防ぐためWTO　 （世界貿易機関）セーフガード協定等で認められている緊急措置です。 この措置は原則として四年以内、延長しても最大八年以内は、関税の引上げ（関税割当を含む）または輸入数量の制限を行うことができるものです（ただし、適用期間が一年を超える場合には、二足の間隔で措置内容を漸進的に続和することが必要です）。 なお、発動に当たっては、政府の調査により次の内容を立証することとされています（対象となる品目が農林水産物の場合には、財務省 ⒔U済産業省及び農林水産省によって調査が行われます）。