デリカD：5D－プレミアム － 熟成された独自の個性決め手を備えた強み

摘要

「ミニバン」にまず求められるものは、高いユーティリティ性能だろう。しかしデリカD：5は、そこに「走破性」というさらなる独自の価値観を加えた希有な存在である。改めて、その基本資質の高さを確認した。現在「ミニバン」と呼ばれるモノスペースキャビンのクルマは、フロントシート下にエンジンを搭載したキャブオーバー型のワンボックスをルーツに進化してきた。このレイアウトは車体サイズのほとhどすべてをフロア面積として活用できるため、スペース効率が抜群に高い。ただし床下にエンジンを搭載するので着座位置が高く、空気抵抗も大きくなりがちな上に、乗り心地でも不利な面が多かった。それに何より、前面衝突時のクラッシャブルゾーンが確保しにくいため、現在は商用系のバンやトラックに残るものの、乗用車は短めのノーズ内にエンジンを搭載するミニバンが大勢を占める。