ショックpoint-of-care ultrasoundを用いた病態把握

摘要

ショックの病態は大きく, 循環血液減少性(hypovolemic), 心原性（cardiogenic),閉塞性 (obstructive),血液分布異常性（distributive) に分けられる.各種ショックの治療方針は異なるの で，早期の原因検索は非常に重要である.ショック の病態把握には病歴とバイタルサイン，身体所見が 必要なのは言うまでもないが，時にその判別が困 難な症例に遭遇することがある.また確定診断や 重症度評価では，他の解剖学的指標(画像診断) や生理学的指標が必要となる.ベッドサイドで利用 でき，1台の装置で全身の解剖学的?生理学的評 価が可能な超音波は，ショックの病態把握，早期診 断に威力を発揮する.