家庭血圧データの利用方法

摘要

家庭血圧(特に夜間血圧)は，診察室血圧よりも心?血管系合併症や予後との相関性が高い. 1カ月の血圧と脈拍を患者に一覧表でまとめてもらい，その月の絶対値を知ろう. 患者から提出してもらった血圧表から季節変動を予測する.1カ月間の朝の収縮期血圧の最大値と最小値の差が5 mmHg大きくなると，標準偏差は約1 mmHg大きくなる.家庭血圧は診察室血圧よりも予後と強く相関する ことはよく知られ，『高血圧治療ガイドライン2014』 でも両者で差異がある場合は家庭血圧の診断を優 先させるように記述されており，家庭血圧の重要性 が強調されている.