開業医との病診連携による化学療法

摘要

高齢化に伴い，がh患者は増加している.いわゆる団塊の世代が60歳代半ばとなり，今後 もがh患者数の増加が予測される.一方，がh に対する化学療法は，21世紀以降，分子標的 薬の開発が進み，選択肢が広がってきた.また, 化学療法の主体が外来となり，進行癌と診断さ れても勤務を継続し，通常の生活を送りながら 治療を受ける患者も増えてきている.病院内で のチーム医療のみならず，病院と地域の診療所との連携は今後ますます重要となる.本稿では，化学療法中の患者ケアやその後の 経過観察における注意点について述べる.