炎症性腸疾患における発癌-どhな患者をどうフォ口一する？

摘要

UCにおいて，大腸癌のハイリスク状態は7年以上経過した全大腸炎型または左側大腸炎型であ る.大腸癌の早期発見のためにサーベイランス内視鏡が勧められている.サーベイランス内視鏡は症状がなくとも定期的に行う.色素内視鏡が有用とされている.わが国ではCrohn病合併大腸癌のなかで，直腸癌?痔瘻癌が欧米と比べると多い.炎症と発癌との関連は腸に限らず種々の臓器 で知られている.本稿では腸炎と関連した発癌を主題として潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ： UC)における大腸癌，Crohn病(Crohn's disease ： CD) における大腸癌·小腸癌， それぞれ のハイリスク状態とそのマネージメントについ て述べる.治療の詳細は他を参照していただき たい.