冠動脈CT

摘要

冠動脈CTAは良好な冠動脈狭窄検出能を有している.検出不能例については心筋血流評価を併用することでその有用性の向上が期待される.コンピュータ断層装置は空間分解能(0.5? 0.625 mm),時間分解能(約0.1秒）の向上とと もに多列化が進み(64列?320列)，冠動脈CT 検査は力テーテル法による冠動脈造影の代用と しての有用性が認知され，循環器臨床の場に普 及してきている.経静脈的にョード造影剤を注 入するのみで，比較的容易に冠動脈の詳細な描 出が可能であることから，虚血性心疾患の臨床 診断に応用されるようになつたことの恩恵は.大 きい.