RA治療におけるタクロリムス

摘要

タクロリムスはわが国で開発された免疫抑制剤であり，関節リウマチに対する有効性や副作用について．国内臨床試験および市販後調査により徐々に知敵が蓄積されつつある。 MTXを含む従来の杭リウマチ薬に効果不十分な例であってもACR20以上の改善を約50％の例で認め，授与ヰ～8週後より効果が徐々に謎められる薬剤である。 高齢者にも効果が謎められているが，副作用発現に注意し用量の調厳を行う必要があるゎ消化管障害，腎機能障害，耐樵能異常，感染症が副作用の申で頻度が高い。 特に菱篤な副作用としては，肺炎，問質性肺炎の悪化が報告されている。タクロリムスは，特にMTXが使用できない例，効果不十分な例，生物学的製剤が使用できない例に対して．感染症，同質性肺炎，腎機能障害を除外したうえ適応が考えられる有用な薬剤と考えられるが徽今後更にその骨破壊抑制作用の検討が挽リウマチ薬における位置づけを明確にすると思われる。