世界初の静注Calcimimeticsェテルカルセチド 塩酸塩（商品名：パーザビブ@静注透析用）の 薬理学的特性と臨床効果

摘要

ェテルカルセチド塩酸塩(以下，ェテルカルセチド） は，静注型として世界初のカルシウム感知受容体(CaSR)作動薬であり，二次性副甲状腺機能亢進 症（SHPT)の治療薬である。ェテルカルセチドは， 透析終了後の返血時に透析回路靜胩側から投薬さ れるため，透析患者の服薬負担の軽滅，医療従事 者による確実な投与が期待される。また.薬物相 互作用のリスクが低い，安定した血中澳度を示し， 持続的な効果が得られる，といった特徴を有する。 ェテルカルセチドは，国内外の臨床試験におい て，血液透析下のSHPT患者に対する有効性及 び安全性が確認されており，確実に投与可能な静 注CaSR作動薬として，医療現場に新しい治療選 択肢をもたらすことが期待される。また，国内で は2016年12月，海外ではAmgen社が欧州で 2016年11月.米国で2017年2月に製造販売 承認を取得している。今後，全世界で臨床ェビデ ンスが蓄積され，ェテルカルセチドが広くK床応 用されることが期待される。