PET/SPECTにおける脳機能統計画像解析 一3D-SSP解析を用いて一

摘要

FDG-PETやCBF-SPECT こよる認知症の診断における 統計画像解析はガイドラインでも推奨され，異常部位 を客観的に評価するための補助的診断法として必要不 可欠なものとなってきている。その中でも3D-SSP法は 認知症の診断のために開発され，2008年SNM Brain Imaging Council Newsletterでは，断層画像での読影と 比べて特に読影に習熟していない場合に感度、特異度 とも向上し，早く簡単に読影できる方法として紹介さ れ，国際的にも認められた解析法である。FDG (Fluorodeoxyglucose(l8F))-PET (Positron Emission Tomography)やCBF (CerebralBlood Flow)-SPECT (Single Photon Emission Computed Tomography)などの代謝.機能画像は形態学的変 化を来たす以前の異常を早期に検出することが可 能である。認知症においては1980年代からX糸泉CT V Computed Tomography)やMRI ( Magnetic Resonance Imaging)で形態的な異常が出る前に FDG-PET/CBF-SPECTで異常力?検出される例がある ことは報告されてきたが，治療薬もまだなく主に 研究目的で行われてきた。