2018年の市場見通しは2%増の28万台、輸入車規制の混乱は沈静化、2019年は30万台超で過去最高

摘要

ベトナムの2018年の自動車市場は、前年比約2%増の28万台前後となる見通しとなった。ベトナムでは、2018年1月にASEAN域内製の完成車に対する輸入関税が撤廃されたことで、当初は自動車輸入拡大と、これに伴う市場の2桁成長が見込まれていた。しかし、関税撤廃と同じタイミングの2018年1月に、政令116号による輸入車規制が発効し、2018年上半期の自動車輸入が急減した影響で、2018年通年では約2%増の小幅な伸びに留まると想定となった。ただし、政令116号の輸入規制の影響は2018年後半にかけて緩和され、完成車各社が輸入車の製品投入を本格化し始めたことから、2019年には30万台を超え、過去最高を更新することが予測される。