自動車生産は2016年に12%減の31万台、完成車輸入の増加が逆風、輸出減少でトヨタは2割減産

摘要

台湾における自動車生産台数は2016年に前年比11.8%減の31万台に縮小した。内需自体は4.5%増の44 万台と好調だったが、輸入車の増加および完成車輸出の失速を受けて、2010年以来の低水準となった。車種別では、乗用車が15.9%減の25.1万台に減ったが、小型商用車は12.2%増の5.4万台に増えた。最大手の国瑞汽車は21.3%減の14.8万台に減産した。このうちトヨダブランドが21.8%減の14.3万台となった。トヨタはCorolla Altisをアラブ首長国連邦（UAE）、サウジアラビア、クウェート、オマーシなどの中近東地域に輸出しているが、産油国の景気悪化を理由に輸出が4割減となり、減産につながった。また、内需対応として、トヨタは2016年7月にSientaを生産開始した一方で、WishとInnovaを生産終了している。