日系部品サプライヤー·インド事業、増産投資が加速、構成品·生産工程の現地化も進行

摘要

日系自動車部品·材料メーカーが、中長期的に自動車需要拡大が続くと見込まれるインドにおいて増産投資や新規の工場進出を加速している。増産が進む部品分野は多岐に渡り、パワートレインや足回り、内外装などだけでなく、最近ではインフォティメント分野等への工場進出も始まった。さらに自動車用鋼板や樹脂コンパウンドなどの原材料分野への投資も増えている。また、コスト競争力が問われるトヨタEtiosなどの新型小型車に対応して現地化を一層強化する動きも目立っており、新たな生産工程や内製品を追加することでタイや日本などから調達していた輸入品への依存低減を進めている。2012年11月時点で、日系部品·原材料メーカーの現地工場進出は140社以上（出資している現地会社数ベース）あり、Maruti Suzuki、トヨタ、ホンダ、日産が完成車工場を展開するインド北部と南部を中心に事業展開している。