現代自／起亜、2011年は3割超の増益を達成、欧米事業の収益性向上が顕著に

摘要

現代自と起亜の2011年連結決算は増収増益で過去最高となった。両社ともに世界の主要国·地域で軒並み自動車販売を拡大したことに加えて、モデルミックスの改善が進hだことなどから売上高を2割程度伸ばした。ただ、対米ドルで3.9％のウォン高となり、依然としてウォン安基調といえるが、為替効果は薄れた。また、車台共通化による効率化、米国市場での販売奨励金の抑制などが奏功して、営業利益は両社ともに4割増となった。純利益については、現代自が35％増の8.1兆ウォン、起亜が30％増の3.5兆ウォンに伸ばした。所在地別にみると、韓国拠点が利益の大半を稼ぐ構図に大きな変化はないが、現代自／起亜とも北米事業と欧州事業の好調が目立ち、利益ソースの多様化が始まった可能性がある。