YAGレーザー焼灼とバルーン拡張術の併用が有効であった胆管空腸吻合部狭窄の1例

摘要

症例は64歳女性．総胆管嚢腫のため肝外胆管切除術を行うも，術後吻合部狭窄をきたし再手術を施行．しかし再び胆管炎を繰り返すようになり再入院となった．胆管空腸吻合部狭窄に対して経皮的にバルーン拡張術を行うも全く効果が得られなかったため，経皮胆道鏡下にNd－YAGレーザーを用いて狭窄部を焼灼した後バルーン拡張術を施行したところ良好な拡張が得られた．また，その後の長期カテーテル留置も回避でき，有用な治療法と思われた．