小児内耳?内耳道奇形例の人工内耳マッピングにおけるEABRの有用性

摘要

近年、小児人工内耳手術件数の増加とともに内耳奇形や内耳道奇形を伴う小児例の手術も 増えつつある。これらの症例では術後人工内耳マツビングにおける自覚応答が曖昧であるた め、電気生理学的検査で電極毎の聴性反応について情報が得られればマッピングの有用な情 報となりうる。人工内耳の電気刺激を用いた電気生理学的検査には、一次聴神経の反応を見るもの(Neural Response Telemetry ： NRT、めるいはAuditory Nerve Response relemetiy ：ART)とIS車皁反応を見るもの(electrically evoked auditory brainstem response ： EABR)、さら に高次の聴皮質の反応を見るものがあるが，今回、我々は、当科で人工内耳手術を行った小 児例のうち、common cavity(CC)奇形や内耳道奇形を伴った5例を対象に、術中EABR所見 と術後の電極毎の聴性反応との関係について検討したので報告する。