日本の古人骨に関する文献(2001~2005年)

摘要

これまで池田次郎,中橋孝博,松村博文氏らによって日本で発掘された近世以前の人骨に関する文献集をこれまで幾度か編集され,1945~1979年分を人類学雑誌89卷3号,4号,90卷1号,2号に,1980~1984年分を「池田次郎教授業績集」に,1985~1989年分を人類学雑誌100卷3号,1990~1994年分をAnthropological Science (Japanese Series) 108巻 2号,1995 ~2000年分を Anthropological Science (Japanese Series) 109巻第 1号に掲載されてきた。しかし, 2003年以降暂く編集作業は途絶えてきた。今回2001年~2015年分を編集し,掲載することにした。ページ数の関係から本号から3回に分けて掲載する。本号は2001年~2005年分を収録する。文献は,これまでの方法をできるだけ以下の様に踏襲したが,一部変更した箇所もある。I.古人骨一般,II.発掘人骨,III.人骨の形態特徵,IV.人口,寿命,病気,損傷,V.風習?社会,VI.化学的?分子遺伝学的分析に大別し,発掘人骨についてはさらに時代別にまとめた。