吸着機能を付与したハニカムを用いた空気処理技術に関する研究

摘要

大気環境問題の軽減、解決のための大気環境浄化技術やプロセスの開発は、持続発展社会の実現に不可欠である。しかし、それらがエネルギー多消費型であれば二酸化炭素（CO2）排出量の増加につながる可能性があるため、低エネルギー消費型技術、プロセスの開発が極めて重要になる。種々の空気処理技術の中で、ハニカム状に成形した吸着材（吸着ハニカム）による吸脱着プロセスを利用した技術は、空気処理に適した低エネルギー技術として注目され、近年、その普及が拡大している。本稿では、吸着ハニカムが多用される湿度コントロール（除湿·空調）と揮発性有機化合物（VOC）の除去に焦点を絞り、汎用性が高く、省エネルギー性に優れた空気処理技術について紹介する。