4K_HDR番組制作手法の確立に向けた取り組み

摘要

2013年6月に総務省の「放送サービスの高度化に関 する検討会」が4K?8Kロ 一ドマップを公表して以来、 現在に至るまでに、4K試験放送（2014年末）、CS?CATV による4K実用放送（2015年）、 BS4K試験放送 (2016年8月.12月）が開始された。今年1月には民 放系BS5局とNHKがBS(右旋)4K実用放送の業務認 定を受け、2018年と2019年に放送開始予定である。 本格的な4K映像制作?放送の時代が到来した。制作 に必要な映像フォーマットや4K放送に必要な符号化 方式、多重化方式、メディアトランスポート方式、アクセス制御方式、伝送方式、放送運用規定、受信装置の望ましい仕様がARIB規格として承認され、並行 して衛星放送における周波数帯域の再編などさまざ まな環境整備が進められてきた。このような背景の 中、2012年に米国が提唱開始したディスプレイガン マの高ダイナミックレンジ(High Dynamic Range ： 以下HDR)化技術に関する議論をきっかけに、(U) HDTV映像制作フォーマットの一つの軸として映像の ダイナミックレンジに関する規格検討が進み、昨年7 月にITU-R勧告BT.2100が策定された。その間、上 記の関連する各ARIB規格への反映が急ピッチで進め られHDRが4K/8K放送方式の技術的条件に加えられ 技術基準として採用されるに至った。HDR放送は既に UHDTV試験放送やCS衛星4Kチヤンネルにおいて実 用化段階に入っている。