研究マネジャーから見た部門連携のポイント

摘要

化粧品に限らず，研究開発の中でも特に製品の開発においては他部門との関わりが重要であることは言うまでもない。ましてや昨今の品質重視の志向やニーズの多様化，変化を踏まえると，製品の開発においては「高品質」「バリエーション」「スピード」の全てを満たす必要があり，研究部門だけの努力だけでは困難である。そこで，まずは組織や仕組みとしての部門連携の工夫が必要となってくるのであるが，人が仕事をしている限りは組織や仕組みだけで連携を成功させることは難しい。重要なことは組織や仕組みにマッチした人材選定と，さらにはメンバーの意識向上である。また，より強固な連携を取っていくためには，それを関係する他部門へも水平展開し，お互いに意識を高め合っていかなければならない。