環境にやさしい自動車の空力デザイン＜7＞細部形状の最適化技術·その1

摘要

二度のオイルショックに見舞われた1970年代．VWのウォルフ·ハインリッヒ·フーコー博士らの研究で大いに発展した「細部形状最適化技術」は，それまで自動車全体フォルムの空力最適化を図ることに注力していた空力デザイン開発に革命をもたらし，飛躍的に自動車のデザイン自由度を高めた．その後，各自動車メーカーは独自に「細部形状最適化技術」のノウハウを蓄積した極秘資料を保有し，日々進化させながら最新モデルの空力デザイン開発に役立てている．ここではフーコー博士や各自動車メーカーが外部に発表した貴重な風洞試験データをもとに，流れの模式図による概説を交えながら「細部形状最適化技術」の実際と最新モデルの実例を紹介する．