オシロスコープに文字を描く回路

摘要

前回（第14回，2004年12月号）は，三角波を入力すると，なめらかに変化する出力が得られる差動ペアを利用した回路をいくつか紹介しました．差動ペアを上手に使いこなすことで，山状や正弦波状の出力信号が得られたり，山の高さを調整できたりすることがわかりました．今回は，これらのテクニックを利用して，三角波を入力するとオシロスコープに"Q"の文字を描くことができる信号を生成する回路を設計し，実際に試作して動作させてみます．写真15-1に示すのは，試作回路（写真15-2）を動作させて，オシロスコープに文字を措かせたようすです·回路は2，3時間ででき上がる簡単なものなので，手作りに挑戦してみてはいかがでしょうか．