BSデジタル放送の再放送方式，JC-HITS，地デジ放送のトランスモジュレーション方式：トランスモジュレーション方式

摘要

ケーブル伝送路は，マルチパスのような反射や降雨減衰といった時間的な変動等の外乱による劣化が少なく，信号のレベル差などを適切に管理運用することが前提であるため，単位周波数あたりの伝送容量が大きくとれる多値QAMを採用しています．トランスモジュレーション方式では，番組コンテンツを含むMPEG-2 TSの内部データのうち，ネットワーク情報テーブル（NIT）以外は，再構築や新たな記述をすることなく，単に変調方式をQAMに変換して伝送します．一般に市販されているテレビ受像機には，地上デジタル放送用OFDMチューナと衛星デジタル放送用PSKチューナが搭載されていますが，QAMチューナを搭載した機種はありませh．地上デジタル放送と衛星デジタル放送以外でも，ジャパンケーブルキャスト（JCC）の多チャネル番組配信サービスであるJC-HITSの運用においても，このトランスモジュレーション方式が使用されています．