図解！車載用コネクタの構造 - 車載用コネクタの進化と課題

摘要

車載用コネクタ（図1，図2）は，自動車の進化とともに性能を向上させてきました．防水コネクタ（図3，図4）は，凍結防止剤や高圧洗浄などから電気接点を守り，自動車の信頼性向上に大きく貢献しました．従来12Vか24Vの回路がほとhどだったものが，ハイブリッド車の登場で，基幹が48Vになったり，駆動系では300V以上の電圧を扱うようになり，高電圧向けのコネクタも車載用として登場しました（図5）．エアバック（イグナイタ）用コネクタ（図6）のように，自動車の寿命中に一度も電気が流れない可能性はありますが，必要なときは絶対に接触不良が起きては困る高信頼性のコネクタや，運転支援装置類に使われる高速信号伝送用コネクタ（図7）の性能も向上しています．